治療方針
京都府庁前に宮本歯科医院が開設され70年あまり。
私が、3代目の歯科医師・院長、2代目である昭彦から院長を引き継ぎ7年が過ぎました。
3代に渡り受診して頂いている患者様がおられる事に感謝しつつ、今後も地域の歯科口腔保健に微力ながら貢献できればと考えています。
日々、歯科診療を行うにあたり意識していることが2つあります。
歯科医師は歯のない部分に歯の連続性を維持する目的で必ず何らかの人工物を使用して補うもの。
勤務歯科医院から父親の経営する宮本歯科医院に勤務した当初、ある患者様の残す事の出来ない歯を抜き、どのような方法で補うべきか考えていた時、その患者様から噛めるから空けておくと言われ、キョトンとすることがありました。
その患者様は、現在も定期的に受診して頂いており、抜いた部分は空いたままですが、大きな変化はなく10数年が経過しており、日常不自由もないようです。
そうか、歯科医師の常識は患者様の常識ではない?かも。
かみ合わせの安定があり、かみ合わせに悪影響が少なく、日常生活に支障がなければ、身体に対し侵襲の少ないのが良いのではと気づかされました。
基本的な処置を早く、確実性を高く、患者様の苦痛を少なくする事が最重要ではないか。
出来るだけ削らず抜かず最小限の侵襲で日常生活の質を向上し術後のトラブルが少ないようにする。
治療の選択は口腔内の状況や患者様の考え方によりさまざまですので、当院で行っていない治療法も含め全てをお伝えし口腔の健康を取り戻すのに最適と思われる治療方法を選択して頂ければと考えています。
そして、歯科治療は診断後の治療に精密さが求められ何を行うにも時間がかかります。
予約診療を確立し一人の患者様の治療に集中できる環境が必要と考えます。
短くても30分は予約時間を確保させてもらっています。
通院期間や日数の減少また、正確性が上がることで術後トラブルの軽減にもつながるはずです。